画像や図表を使う場合は挿入方法に注意しよう

 写真など画像を挿入する場合は、コピー&ペーストは使わずに、必ずソフト内の「挿入」→「図」から、
対象のファイルを選択して配置しましょう。
 その際、使用したいサイズと元の画像サイズが異なる場合は、配置してからソフト上で拡大縮小を行うのではなく、可能な限り、元画像を使用する原寸サイズに変更してから配置するようにします。

 また、Word であれ PowerPoint であれ、Excel で作成したグラフや図表など、他のソフトから貼り付けたい時には、特に注意が必要です。
 Office製品のソフトは互換性が高いので、そのままコピー&ペーストをしても綺麗に貼り付ける事は可能なのですが、直接貼り付けた場合は、テキストBOXやオブジェクトの設定などにより、 自分のPCでは表示できていても、印刷会社では環境の違いから文字化けや体裁崩れが起きてしまう原因となります。
 その為、使用したい図表がある場合は、ショートカットキーなどで直接貼り付ける事はせずに、「貼り付け」の「形式を選択する」をクリックし、必ず「図(拡張メタファイル)」として配置します。


 Excel で作成した図表データを、 Word や PowerPoint に貼り付けて使いたい場合。

Excelの図表


 Word なら、下図のように「形式を選択して貼り付け」を選びます。
(※画像は「Word2010」使用)

Wordの貼り付け手順1


 赤枠のチェックに注意し、「図(拡張メタファイル)」を選択して「OK」ボタンをクリックします。
(※「リンク貼り付け」を選んでしまうと、入稿先でリンク切れとなり、表示されません)

Wordの貼り付け手順2


 PowerPoint でも手順は一緒です。「形式を選択して貼り付け」を選びます。
(※画像は「PowerPoint2010」使用)

PowerPointの貼り付け手順1


 赤枠のチェックに注意し、「図(拡張メタファイル)」を選択して「OK」ボタンをクリックします。

PowerPointの貼り付け手順2



画像を挿入する場合は解像度に注意しよう

 解像度とは画像の精細さの事で、1インチあたりのドット数(dpi)または、1インチあたりのピクセル数(ppi)の単位で表します。
 Webサイトの閲覧時のように、モニター上で見る分には 72 dpi あれば問題ありませんが、印刷物に使用する画像の場合は、一般に、カラーなら実際に使用する際の原寸サイズで 300 dpi 以上あると、ほぼ画質の劣化を心配することなく、イメージ通りに綺麗に印刷されます。
(※モノクロの場合は黒の濃淡だけで色を表現しますので、その倍の 600 dpi 以上が理想です)

 逆にいえば、解像度が低いとギザギザになったり、ボヤけた感じになってしまいます。
 また、印刷会社によっては入稿の案内などで条件にしている場合もありますので、必要な解像度については依頼する予定の印刷会社に確認をしてみるのも良いでしょう。


画像の解像度を確認する方法

 解像度は、対象のファイルを右クリックしてプロパティを開き、「詳細」のところを見ると確認できます。

プロパティの詳細画面


 また、Photoshop など画像の加工・編集が出来るフォトレタッチやペインソフトをお持ちであれば、
ソフトで開くと解像度を確認することができます。

 上部メニューバーの「イメージ」から「画像解像度」をクリック。
(※画像は「Photoshop CC」使用)

フォトショップでの解像度確認画面1


 赤枠のところの数字が解像度を表します。

フォトショップでの解像度確認画面2


 数値(1インチあたりのピクセル数)を大きくすると、出力する際に画質の精細さが上がります。
※赤枠を見るとピクセル数が増えていることが分かります。

フォトショップでの解像度確認画面2


 ※なお、印刷会社では入稿後のデータに張り付けてある画像の解像度を上げる事は出来ません。
なかには、元画像を一緒に入稿することで簡単な修正ならしてくれる印刷会社もありますが、
原則は、「原寸サイズにした画像を貼り付ける」、「原寸で 300 dpi 以上」を守るようにします。

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